2017年8月30日水曜日

地上デジタル放送 テレビアンテナの選び方

よくお客様よりどのアンテナを買えば良いですかという質問をされます。
地デジ放送は電波を各基地局から受信するので条件が複雑です。
BSアンテナの場合は宇宙の衛星から電波を受信するので、アンテナ受信面に対して
障害物が無ければほぼ全国同じような性能がでます。

地デジアンテナの選び方について大まかに解説します。
電波塔が直接見える範囲では14素子程度で充分です。

電波塔から30km程度でしたら20素子または弱電界用20素子アンテナをオススメします。


50km程度離れているのであれば、30素子を使用します。

上記の記述は大まかな記載であり、実際は障害物等の条件がきますので
専門知識を持った方に選定して頂くことを推奨します。

さらに分配数などの条件によって必要応じてはブースターを追加して下さい。

【オールチャンネルとローチャンネル】
地デジアンテナを探しているとオールチャンネル・ローチャンネルという言葉を見かけるかと思います。
オールチャンネルは基本的に全国で使えるアンテナです。
対してローチャンネルは使用地域が一部絞られます。
ローチャンネルは物理チャンネルが34chまで位のものが多いです。
“お住いの地域 物理チャンネル”で検索すると自分の住んでいるところの物理チャンネルが見れます。
この物理チャンネルが34chまででしたらローチャンネル専用アンテナを使用できます。
何故ローチャンネル専用アンテナがあるのかということですが
ローチャンネル専用アンテナはオールチャンネルアンテナと比べて利得が高くなっております。
電波受信時の利得を少しでも上げたい場合はローチャンネルアンテナがオススメです。
 





地上デジタル放送用 八木式アンテナと平面アンテナ



皆さんはアンテナというとどのようなカタチを思い浮かべますますか。
多くの人がお皿の形をしたパラボラタイプとギザギザした八木式のタイプを想像するでしょう。
パラボラタイプのアンテナは日本国内においてはBS・110度CS放送の受信に用いられています。

地上デジタル放送については皆さんがよくご存知の八木式タイプと近年新しく出てきた
平面アンテナのタイプがあります。



平面アンテナの利点はなんといっても家の外観を損なわない事です。
屋根上のアンテナ一式がなくなると家がスマートに見えます。
又、太陽光パネルを屋根上に設置した場合にもオススメです。
平面アンテナの弱点は壁面に設置するため、どうしても電波塔の向きの壁面につける必要があります。
また、八木式アンテナに比べると電波の受信に関して劣ります。
近場に電波塔があるなどの強電界でしたら特に問題はありません。

八木式アンテナタイプは屋根上に場所をとったり、見栄えがあまり良くないという方も多いです。
しかし電波の受信においては安定した性能があることから私は八木式アンテナをオススメします。

アンテナレベルチェッカーとは



アンテナレベルチェッカーについて解説します。

テレビにはアンテナレベル測定機能と言うものが大体ついてます。
後付でベランダなどにBSアンテナを付ける場合には、この機能を利用して
アンテナレベルを見ながら調整して下さい。

アンテナ工事をする場合にはテレビは持ち歩けません。
ここで使うのがアンテナレベルチェッカーという道具です。
レベルチェッカーを使うことによって地上デジタル放送の方向調整も可能になります。
又、殆どのレベルチェッカーに電源供給機能がありますのでBSアンテナへ
レベルチェッカーから電源供給をして角度調整を行うことが可能です。

レベルチェッカーでは信号品質も見ることが可能です。
アンテナ工事を本格的にやるのであれば必ずレベルチェッカーは持ちましょう。

最近は4K・8Kの3224MHzに対応したレベルチェッカーが出てますので、購入する場合はこちらをオススメします。

アンテナ 同軸ケーブルとは



同軸ケーブルについて解説します。

アンテナ工事に使われるケーブルは75Ω同軸ケーブルというものを使います。
このケーブルは中心に芯線、その周りに絶縁体、さらにその周りに編組というものが組み合わさって出来ています。

同軸ケーブルには太さの規格があり、一番多く使われるのはS-5C-FBという規格です。
家庭用の配線でしたらこれです。

S-4C-FBという規格もありますが、これは主に室内で使う場合によく使われます。

同軸ケーブルの接続にはF形コネクタとよばれるものを使うのが一般的です。
端子の部分がネジ式になっており、電波の漏洩も防ぎます。


75Ω同軸ケーブルはアンテナ配線の他に監視カメラやオーディオのDAC配線にも使うことが可能です。

アンテナ混合器とは


混合器について説明させて頂きます。

混合器とは名前の通り2つの電波を混ぜて一つにするものです。
一般的な物は地上デジタル放送の電波とBS放送の電波を混合して1本の出力にする
UHF・BS混合器となります。



地上デジタル放送と地上デジタル放送を混ぜるUHF・UHF混合器も存在します。



普通の方はUHF・BS混合器ですが
通常使用されるUHF・BSブースターにこの混合機能がついており
一般の方は余り使う機会が無いかもしれません。

電波が強いところや屋根上で混合した電波を下の共同受信用ブースターまで持っていく時などに使われる例が多いです。

UHF・UHF混合器は異なる基地局に向けて受信する場合使用します。
上手く設置できれば普段見れるチャンネル数が増えます。

アンテナ分配器とは



今日はアンテナ工事には必須の分配器について説明させて頂きます。

UHF、CATV、BS・110度CS放送などの電波を複数に均等に分ける機器の事を言います。
分ける分配数によって2分配数、3分配数、4分配数~と言います。
ポイントとしては出力される電波は入力された電波より減衰されます。
これを分配損失と言います。

【通電端子について】
分配器は主に1端子通電形と全端子通電型に分けられます。
この通電というのは主にBSアンテナを作動させるためのテレビからのDC15Vであったり
ブースター増幅部を作動させるためのブースター電源部から送られてくるDC15Vの事を指します。

1端子通電型は入力端子ともう一つの出力端子がこのDC15Vを通す道となっております。
全端子通電形は入力端子と出力端子全てがこの電気を通す事が出来ます。

初心者のかたはこの全端子通電形を利用した方が、片方のテレビを消すと
他の部屋でBS放送が見れなくなったなどの現象を回避出来ます。



最近の分配器は4K・8Kの3224MHzまで対応した物が出てきてますので
将来的に4K・8K放送を見るのであれば分配器は3224MHz対応タイプをおすすめします。


2017年7月31日月曜日

4K・8Kを受信するには!?

総務省は2018年秋から開始される4K・8K放送について
4Kは12チャンネル、8Kは1チャンネルで放送を開始する方針を決めました。

4K放送の内6チャンネルは、現在販売されている右旋対応のBSアンテナと4Kチューナー内蔵テレビで見ることが出来ます。
6チャンネルの割り当てはNHK、日テレ、テレビ朝日、TBS、フジテレビ、テレビ東京。

残る4Kの6チャンネルと、8KNHKはBS左旋という新しい方式で放送する為、4K・8K対応BSアンテナと対応チューナーが必要になります。

地上デジタル放送 テレビアンテナの選び方

よくお客様よりどのアンテナを買えば良いですかという質問をされます。 地デジ放送は電波を各基地局から受信するので条件が複雑です。 BSアンテナの場合は宇宙の衛星から電波を受信するので、アンテナ受信面に対して 障害物が無ければほぼ全国同じような性能がでます。 地デジ...